高圧電源と安全性に関する情報

ほとんどの標準製品の高圧ケーブルの出力側が「終端していない」とはどういう意味ですか?

通常、スペルマンは、フライワイヤーまたは取り外し可能な高圧出力ケーブルのいずれかを使用して、高圧電源出力へのアクセスを提供します。フライワイヤーは、機械的に機器に取り付けられているため交換は不可能です。取り外し可能な高圧出力ケーブルにより、必要な場合に高圧ケーブルを簡単に交換または置き換えすることができます。

高圧ケーブルの「負荷端」または「顧客側」は、通常、終端されていない状態で提供されます。この終端されていない高圧ケーブルの端には「コネクター」はありません。スペルマンは、ジャケットとシールド(もしあれば)を剥がし、中心導体を露出させる為、約1インチの一次絶縁物を取り除いています。

スペルマンの電源は、さまざまな電気的および機械的な「高電圧接続」要件を備えた、無数のアプリケーションに使用されています。そのため、お客様が独自のアプリケーションに適したハードウェアに高圧ケーブルの出力側を接続することができるようにしています。

スペルマンは、同軸高圧出力ケーブルを使用する場合、電源側に独自のドライウェルコネクターを頻繁に使用します。初期のバージョンの多くがデュポン社のデルリン(Delrin)系熱可塑性樹脂で作られていたこともあり、当社は長年に渡って、これを非公式にデルリンコネクターと呼んでいます。

スペルマンは、この独自のドライウェルコネクターを販売、もしくは提供していません。典型的なデルリンコネクター自体は、高圧スタンドオフ機能を全く持っていません。このコネクターが適切な高電圧設計に組み込まれ、適切な絶縁破壊距離、トラッキング距離、ファラデーシールドを提供し、真空シリコン封止で処理された熟練した高電圧設計エンジニアによって、当社のデルリンコネクターは、必要な高電圧絶縁機能を備えた機能的な高圧コネクターになります。