アプリケーションノート - 高電圧電源

アークインターベンション回路と外部直列制限抵抗

AN-13

アークインターベンション機能付きのスペルマンの電源装置は、マルチプライヤ回路の低圧帰還部にある高速電流検出トランスによってアーク電流を感知します。 この回路では、実際に測定された短絡放電電流を比例した電圧信号に変換し、アーク発生を決定するためのレベル感知が行われる。

一般的なマルチプライヤの充電電流を、通常のオペレーションの妨げになるアーク検出回路から分けるためにも、判別は実行されなくてはなりません。アークインターベンション回路の目的は、連続した長期的なアーク放電による電源出力制限抵抗へのダメージを防ぐためです。弊社のアーク検出回路は、高性能かつ高精度の回路ではなく、またあらゆる可能なアークイベントを検出するように設計されているか、あるいは意図としてはいません。

マルチプライヤアセンブリ内の直列制限抵抗は、安全かつ予測可能なレベルに短絡放電電流を制限します。それらのレベルを知ることにより、スペルマンはアーク検出回路のトリップポイントを設定できます。そしてそれにより、電源装置が通常に機能性しながら、過剰なアーク放電から電源を保護することができます。

もしお客様が電源出力に直列に大きな外付けの制限抵抗を接続される場合、それにより事実上アークインターベンション回路がアークを検出できなくなります。これは、外付け制限抵抗のために短絡放電電流が検出閾値未満に劇的に減少させられるという事実に起因するものです。

電源装置の見地からすると、これは一般的には有益な状況と言えます。なぜなら内部短絡のストレスを減少させるからであり、これは我々がアークインターベンション回路で最も保護したいことです。短絡回路放電電流が低下すると、内部出力リミッターのワット損が低減されます。お客様が用意された外付け短絡回路制限は、電源装置の観点からいうと一般的には良いものです。

連続的なアーク放電率が要求される高圧電源設計の能力をはるかに超える特定のアプリケーションではいくつかの独特な状況があります。このような状況では、お客様が用意した外付け制限抵抗は、この問題への実行可能な解決策でしょう。スペルマンは、「ファーサイド」でレギュレーションするようカスタム電源を構成したり、またはお客様が用意した外付け制限抵抗の出力ノードを配置することにより、効率的にいかなる電圧降下も取り除くようにいたします。

もしお客様のアプリケーションが標準ユニットの能力を超える独特はアークインターベンション機能を必要とする場合、どのようなソリューションをスペルマンが提供できるかについてはご相談ください。